大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
私の父が余命宣告を受けた時、マザオはすごく心配してくれました。
もちろん、義父母も。
そして、当たり前だけど、お見舞いもいただきました。
医師の診たてに反して、何年も小康状態を保ち、一時は病人とは思えぬくらいまで回復した実父。連絡を受けて駆けつけた私に言葉にならない何かを語りかけて静かに息を引き取りました。
この何年かの間にマザオがお見舞いに来たのは何回だったかな?
実家で静養している父の元へ訪問したのは何回くらいあったっけ?
一緒に暮らしてなければ、たまの訪問はお互いに気も使うから来なくても構わないんだけどね。
一家の大黒柱の父が倒れてから、実母はパートを目一杯こなして生活を支えてたから実の娘と孫だけの訪問のほうが気楽で助かったと思うからマザオは来なくてもよかったんです。
だから、実父が倒れ亡くなるまでのことを今さらとやかく言うつもりはありません。
義父が余命宣告を受けた時、上へ下への大騒ぎになり一家をあげての介護生活になったのも理解出来ます。
義母は夫である義父の付き添いのために、店から戦線離脱したのは当然だと思います。
義母の負担を少しでも減らすために、店を休業してマザオも看病に没頭したのも余命宣告を受けたのだから当然だと思います。
収入がなくなった我が家を支えるために保険の手続きに奔走し、我が子の学資保険を解約し、コツコツ貯めた僅かな貯金や店の運転資金など、すべてを差し出して店と家を支えました。
受験直前の子供に家事一切をお願いし、病院や銀行、そして役所へと走り回りました。
義父の葬儀が終わり、しばらくしてから義母が小姑らが本当によくしてくれたからお礼がしたいと言い出しました。自分の親のお見舞いへ行くのに、途中で実家に寄って母親も乗せて行くことがそんなにすごいことかしら?
付き添いのために一日中を病院で過ごす義母のために、小姑らはお弁当を作ってくれたみたいですけど、お礼するくらい大変なことかしら?
お見舞いへ行く頻度も義母への心遣いも、ずっとずっと少なかったかもしれない私は、自分の子供のことは放ったらかしで金策に走り回り、取引先へ事情を話して支払いを待ってもらったり、知人の保険外交員に切り抜ける方策を聞きに行ったり、雑用を一手に引き受けてた私はお礼の言葉ひとつ頂けなくても仕方ないかもね。
それどころか、「あんなにたくさんあった保険金はどうしちゃったの?」とまるで私が使い込んだようなセリフはなんなの?
給付金は、店を休んでたのだから、生活や会社維持のための必要経費で湯水のように消えて行きましたけど?
すべて、1円単位まで出納帳に記入して、みんなの前でノートを広げて「収支はこんなです」って見せましたよね。
まあ、あの時はあの時で・・・
実父の時も義父の時も、みんな精一杯だった・・・
父の日や母の日にいろいろ準備するのは私で、マザオはいつも知らん顔でした。
私たちも歳をとって、義父がなくなり義母も正真正銘おばあさんになったら急に母の日が大切になったみたい。
「おふくろに・・・」
そんなセリフが増えました。
ちょっと、どこかへ出掛けても「おふくろに・・・」と言うようになったマザオ。
子供の引越しの手伝いで、遠方出掛けたらお土産ですか?
ギリギリの予算でホテルも取らずにワンルームへ雑魚寝なのに?
「気は心で500円くらいのでいいじゃない?」
一箱だけ買うマザオ。
そういえば、母の日もいつだって一人分だっけ。
言わせてもらうけど、
マザオ、あなたのおふくろは
ひとりですか?
それなのに
「おふくろの面倒」
なんて言われてもねえ・・・
ノータッチでいられるわけがない事くらい、私だってわかってます!

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この記事へのコメント
無題
素が出ますね。自身の親と連れ合いの親
それは、義理だけで心配してる。私の母が膝を手術してリハビリが痛いのを見ていて 時間をかけりゃ良いってもんでもないと笑ってました。私の視線に気ずきやめましたがわすれられません。
義父義母ならそんな心配のし方は絶対ないです。絶対に。
母の日父の日の対応も似てます。結婚してからみかんの母になんて言葉出た事もないです。 お前の母親。
みかんには、姑も母親なんでしょうか?
旦那にも、みかんにも二人の母がいると思わないのでしょうね。
だからみかんも、義理ではあげてます。正確には旦那があげてるって事。
Re:無題
義理の親と自分の親、どうしても違いが出てくるのはわからなくもないですが、表面上だけでも気遣いしてもバチはあたらないですよね。
私のお友達のご主人たち、残念ながらマザオタイプが多いみたいです。
悪気はないんでしょうが、気が回らないというか目が行かないというか。
なんだかなあ、って思っちゃいますよね。
無題
わたしも同じような思いでいます。
自分の親は自分で看たらいいといつか言ってやります。こんなきかない女にしたのは旦那ですから。
Re:無題
世の旦那さん達、奥様の心の奥底までわかってない人が多いのかも、です。
熟年離婚って、こういうことの積み重ねじゃないでしょうかねえ。
私も昔は逃げ出すことばかり考えていましたけど、今ではすっかり図太くなって「乗っ取り」に変更中です。でもなかなか思うようには運ばないですね。
頑張ります。