大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
プランターに実ったミニトマトをマザオが収穫してきました。
私は家庭菜園などやりません。
草抜きをしない義母へのささやかな抵抗です。
もしも、私が家庭菜園やらを始めて、義母が右へ倣えなどとなったら最悪の「後始末丸投げ」が待ってるに決まってますから。
庭木の枝払いの一件で険悪な言い合いが勃発した時、マザオが義母に通告したんです。
「もう庭になにも植えるな!」
所用で一日留守にしたら、庭の花壇コーナーの草むしりがしてあった話は先日、書きました。
反撃を開始した私の態度で、悔い改めたのでしょうか?
とても雑に上っ面をかっさらっただけなので、すでに元通りの雑草ぼうぼう状態です。
それはともかく、植えるな!と言われてるせいか、珍しく従順に従ってます。
それでも花壇コーナーにせっせと鉢を置きまくる義母・・・(。-`ω´-)
今のところ、目をつぶって様子をみていますが。
その翌日、店の裏にミニトマトのプランターを発見したんです。
家がダメなら店?
義母の仕業です。
義母が用意した家庭菜園のトマト。
食べたら負け!そんなもの食べたくもない!
子供じみた考えが頭の中を駆け巡る意地っ張りな私です。
ムッとした気持ちを抑えて、余計な争いごとをすると疲れるだけだからと割り切り、ミニトマトを洗って冷蔵庫へ入れた瞬間、あの時のことがまざまざと思い出されました。
ボロキッチンが完成し、晴れて食事は別々になるかと思われたあの時。
義母や小姑らの思いがけない攻撃で完全別には出来なかったあの頃。
私の炊事場は、対面式の広いシステムキッチンから、最低限の調理器具とともに小さなボロキッチンへ移動となりました。
小さなキッチンで7人8人分の食事の支度はとても大変でしたが、なにものにも代え難い喜びがありました。それに、朝食と昼食は自由です。
子供達の夏休みさえ待ち遠しく、当たり前の普通の食事風景に歓喜してたのもあの頃でした。
ある日、冷蔵庫のトマトがひとつ無くなっていました。
単身者用を少しだけ大きくしたような容量の少ない冷蔵庫で、個別の野菜室などなく大きなケースが最下段に設置してあるものです。
買いだめなど出来ないし、その時はたったひとつのトマトが冷蔵庫の扉を開けるたびに透明のケースから透けて見えていました。
探すもなにも、そんな冷蔵庫の中ですから無いものは無い、探しようもありません。
それでも子どもに聞いてみました。
「トマト知らない?」
「知らなーい。」
「あ、この前、バアバが小麦粉貸してって持ってった。」
予想外の答えが返ってきました。
は???
小麦粉貸してって・・・
いつ!?
どうやって?
子供が小麦粉を差し出したならともかく、小学校1年の男の子がしまい込んである小麦粉の在処など分かるわけもなかったからです。
子供の返答に面食らった私は、怒りで動悸がして湧き上がる疑問の嵐を声にすることが出来ませんでした。
冷蔵庫まで勝手に開けてたった1個のトマトを持ち去った義母!!!
ありえない!!!
トマトだけじゃない。
サラダ油も留守中に勝手に持ち去られたことがありました。
それも、一回揚げ物に使ってから保存容器兼用になっている鍋に移してあった油を鍋ごと持ち去って、その鍋で天ぷらを揚げたらしいのです。
さすがに鍋は食べれなかったようで、証拠隠滅できませんから「借りたから」と言って返しにきました。
借りた? 私、貸してないけど!
「よく場所がわかったね!」
嫌味を言うのが精一杯。
収納場所が少ないのであちこちに点在しているボロキッチンの用具や食材を探し当てる天才!?
「探したよー」
なに言っちゃってんの?
そういうの「不法侵入」って言うの!
そういうの「家捜し」って言うの!
そういうの「こそ泥」って言うの!
そういうの「非常識」って言うんだよ、分かったか、クソババア!
ここは私の実家がお金を出して作った私のお城。
この部屋だけが安息の地なのに
勝手に入るんじゃねえ!!
クソババア!!!

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