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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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スーパーのレジ係をしていると本当にいろんな人がいるなあと思います。
年配のご夫婦で買い物に来られる方も少なくありません。

腕組みをして苛立ちを隠さず仁王立ちで待っているご主人がいるかと思えば、奥さんに叱りとばされながら買い物の助手をしているおじいさん。

子供最優先で混雑の空気を読まない若いお母さんがいるかと思えば、そんなに怒鳴らなくても大丈夫ですと言ってあげたいお母さん。

会話の感じから実の母娘ではないと思えるのにいつも一緒のお二人。

人って誰もが人間関係の中で暮らしてるんだなあと感じます。
私自身、人間関係で雁字搦めです。











同僚から「苦労がなさそうで羨ましい」と言われました。
驚きを通り越してぽかんとしてしまいました。

ここでは愚痴だらけの私ですが、会社ではごく普通に振る舞ってるつもりです。
同居の愚痴を嘆いたところでどうしようもないし、人の口に戸は立てられないからです。
なにより独り身の人が多いので。

そんな中でも誰かが「うちの婆さんったら...」などと口火を切れば、「そうそう、うちもそう!」と同調することもあります。

この歳で自営をやめて就職し、フルタイムで、それも遅いシフト中心で働いてますから、お客さんの中には「店がつぶれたからこんな遅くまで」と思う方もいるようです。地元ですからね。

それなのに苦労がないって...
今まさに現在進行形で義母に手を焼き、目くじらを立て、嘆きながら生活してるのに?
確かに職場は私の息抜きみたいになってますが。

そういえば、昔は義母と買い物へ行ったりしました。
今のように壁を作ってないころに。

最初は仲良くやっていこうと思ってました。
ありえない理想を描いて、どんどん真っ暗闇に突き進んで、ついに爆発しました。

このままでいいとは思ってません。
でも、私の心は軌道修正を拒んでます。このまま突き進めって。
何もかもが面倒くさいです。

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毎日、凝りもせずエンドレスな愚痴を書いてる私ですが、昔と比べたら随分と自由な生活になったことは事実です。

それでもまだ愚痴が出るのは、自分と義母を比べて不公平だという気持ちが抑えられないからかもしれません。

私と違って義母はお嬢様育ちだと聞いています。
そもそも生まれた時代も家も何もかもが別人なのに比べることが間違ってるのかもしれませんが、ここへ嫁いできたことだけは共通点です。

それなのにお嬢様気質そのままの義母と下女扱いの私、納得できません。











そもそも、華族でもないのに自分でお嬢様育ちだと公言する義母の神経が理解できません。

「ウエストが57センチだったのよ。」
義母の巨体から到底想像できないモデル体型だった過去が自慢です。今でこそ言わなくなりましたが、相当の年齢まで耳タコになるくらい自慢してました。

はい?だから何!?って感じです。

お嬢様育ちというだけあって料理は苦手、というより
乾燥わかめを袋ごと味噌汁へ入れてわかめだらけになったとか
タケノコを灰汁抜きせずにゴリゴリのタケノコご飯を炊いたとか
おでんを出汁でなく水で煮込んだとか
特級の驚き技を披露した人です。
さすがに私が嫁に来た時には苦労人の義父によって修正されてましたが。

食事の支度を私が担当するようになって、最初は義父や小姑らが大喜びし感謝され、それが躓く一歩だったのかもしれません。私も必要以上に頑張ってしまったし、小姑らの要求もだんだんエスカレートしていきました。

お嬢様育ちの義母は当然、掃除も下手、草抜きはしない、アイロン...そういえばアイロンをかけてる姿を見たことないです。
何より「節約」や「やり繰り」は、言葉を知らないんじゃないかと思うほどでした。

小姑が小学生だった時に義母は父母会の役員をやる羽目になりました。田舎ですからこういう役回りは順番のようなものです。
卒業生に送るボールペンが箱ごとなくなり、義母が保管してた、してないで大揉めになったことがあったと小姑から聞きました。子供心に傷ついたと。
今の家へ引っ越す時、新品のピカピカのボールペン一箱が押入れの奥から出てきたのです。

そんないい加減でだらしのない義母は、結婚当初から義父母の存在がありませんでした。
義母の実家がある地で新築中のアパートを新居に決め、手狭になったからとまたもや新築のマンションに移ったそうです。

妊娠中は出産前から親元で上げ膳据え膳の生活をし、親子水入らずの幸せな生活を満喫し、のち新築した前の家へ引っ越しました。

新築の家では義母は専業主婦で、お料理教室へ通ったりお菓子教室へ通ったりしていたと聞いています。そしてマザオや小姑らが友達を連れてくると手作りのおやつを振舞ってたとか。

この前の家を改装して私が嫁に来たのです。
数年で今の家を建てて引っ越してきたのです。義母にとって今の家が一番古くてボロいかもしれませんね。

若い頃は新しい家で親子水入らず、嫁が来たら息子と同居を望んで店も家事もお任せ状態、納税や光熱費などの負担もなく、お気楽隠居です。

私だって息子たちの友達を呼んでお誕生会やクリスマス会をしてあげたかった。
受験の時くらい静かな環境で食事に気を使ってあげたかった。
一軒家なのに物音に気遣い、友達も呼べず、四六時中義母の存在を気にしながら働き続け...

たとえ今から私の望む幸せがやってきたとしても遅すぎる!
それにまだまだ自由は来る気配ないし!

言っても仕方ないことだけど、なんだか虚しいです。

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