大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
私は薄情なんでしょうか。
息子たちが進学でうちを出た時も半分は嬉しかった...
もちろん、寂しい気持ちもありました。
引っ越し作業が終わっていよいよという時は込み上げてくるものを必死に堪えました。
日々の煩雑さと寝ても覚めても家業と家事がのしかかってきて、一人いなくなるだけでもホッとしたのです、それが息子であっても。
帰省してきても義母に掻っ攫われるような気持ちになり面白くない時間も少なくありませんでした。
そして今、今回も帰省は取りやめとなりました。
二人とも結婚し、もはや息子たちだけの帰省ではないので、私は心底ホッとしています。
なんどもここへ書き連ねてきましたが、
洗面所もないボロキッチン部屋で顔を洗い歯を磨いてます。
息子たちは慣れっこでしょうが、お嫁さんにしたらドン引きでしょう!
お風呂だって義母のダイニングキッチンを横切るようにしなければいけません。
あの汚部屋を通り抜け...考えるだけでもゾッとします。
寂しいよりも困惑の感情が優っているのです。

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店をやっていた頃の大きな借金も八割がた返済しました。
気持ち的にも、実際の生活感も全然違います。
それはそうですよね。
ここにも書いてきましたが、
お米も買えず、光熱費や納税も滞ってカードローンでその場しのぎの果てに返済日が近づくたびに震えてたあの頃...
絶望感しかないような毎日でしたが、あの頃の方が気力に満ちていた気がしてなりません。
必ず取り返す!
現実感など微塵もなかったけど、夢のマンションライフを実現したい強い思いがありました。
年齢も関係しているのか、駆け寄ればその度に逃げていく雲のようにつかみどころのない目標に疲れてきました。
どうせうまくいかない、そんな気持ちが余計に無気力にさせるのかもしれませんが。
気持ちが沈んでくのは季節の変わり目だからなのか、年のせいなのか。
私が沈んでいくのに反して、義母はますます頑強元気はつらつです。
今日も大きな声で電話していたかと思うと廊下でドタドタ、扉をバーンと大きな音を立てて庭へ出て行きました。
余計にどんよりした私です。

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