大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
二階で片付けをしていたらインターホンが鳴りました。
なんとなく義母の気配を感じて体は動かさずに耳だけ澄ましてみました。
やはり、ちょうど義母が廊下へ出たところのインターホンだったようで、
「はーい」と義母の元気はつらつな声が聞こえてきました。
あゝ、出なくていいのに!
ちょうど玄関先にいたのですから対応して普通なんですけど、「勝手に出た」という思いが湧き上がってムカムカした私です。わかってます、勝手すぎる言いがかりだってことは百も承知です。
マザオがすぐにボロキッチン部屋から出てきて、代わって対応している様子が伝わってきました。
大丈夫だから引っ込んでいいと言ってるのに、おそらくマザオの背後にいるのでしょう。
印鑑が入ってる引き出しを開ける音と同時に二度目の「はーい」が聞こえてきました。
そして最後は「ご苦労様です。」
私はただじっと固まって耳を澄ませてただけですが、イライライライラ
そして「引っ込め」と念じていました。
会社へ行ってる時は目に触れることがないのですが、うちにいれば日常のこんなことにも波風が立ちます。
と言っても、一人勝手に波風を立たせてるのですけど。

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インフルエンザの予防接種後から義母の体調不良が続いてるそうです。
「大丈夫かなあ。」
なんども口に出すマザオにイライラします。
風邪の症状が出る人も居るみたいですし、あれだけ大きな声で電話してるのだからまだまだ元気じゃないの、と思えるのですが、私とマザオでは立場が違います。
八十代半ばであれだけ病気知らずなら眼瞼そのものと思うのは嫁の立場だからでしょうか。
体調不良の話を聞いて、私の中の悪魔が囁きました。
もしかして、引っ越さずに済むのかも...
無駄な争いもなく、慌てて引っ越さなくてもゆっくり最終的な住処を自由に探せる?
いろいろな思いが駆け巡りましたが、とても体調を崩してるとは思えない義母を見てしまいました。

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