大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
なぜかと思ったら、いつの間にか初夏の季節感でした。
今年はいつまでも肌寒いなと思っていたら、急な展開の暑さです。
マスクをしているから余計にそう感じるのかもしれません。
つまり、窓を開けるから義母の声がどんどん流れ込んできます。
最低!!
今まで出掛けてばかりだった義母が四六時中うちにいるのですから、それはもう!
遭遇率も格段に上がりました。
入所の気配も遠のき...
世の中が急速に冷え込んでみなさんも必死で頑張っているのですから、今はそんなこと言ってる場合ではないのですけどね。
暑さにあえいでいるうちに季節は巡ってまた歳を重ねていくわけで、夢のマンションライフはいつ!?本当に実現させることができるのか、失望感しかありません。

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朝から元気ハツラツです。
ドタンバタンと音を立てて嫌が応にも起きてしまいます。
普通の主婦なら起きても良い時間なんですけどね。
夜も遅いし顔を合わせたくないから音が遠のいて義母が部屋の中へ入るのを、じっと布団の中で待ってます。目が覚めれば反射的にトイレへ行きたくなるのですが、それもじっと我慢しています。
アホらしいけどもう何十年もこんな生活です。
お出掛けがなくなった義母は暇と体力を持て余してるのか、ヘンテコな体操をしたり、やたらとマザオを捕まえては話しかけてます。
この前の私の休日、マザオの名前を呼びながらノックもなしに勝手にボロキッチンへのドアを開け「ねえ、」と顔を覗かせました。
あ!と慌てて顔は引っ込めましたが、ドアの外で「あのねえ」を繰り返してました。
廊下から「休みって知らなかった。」と言ってるのが聞こえました。
休みでなければ人の部屋を勝手に開けていいのかよ!
ゾッとしました。
きっといつものことなんでしょう!
私がいなければずかずかと部屋に入り込んでるんだと思います。

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