大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
職場に義母が現れました!
我が目を疑うとはこういうことです。
ありえない!
確かめたい気持ちと目に入れたくない気持ちで激しく動揺しました。
微かな視線を感じて義母に違いないと確信しました。
どこまで、どこまで人を馬鹿にすれば気がすむのでしょうか!
怒りに震えて仕事どころではありませんでした。
しかし、お盆商戦真っ只中で店内は大変な混みようでした。数日前には風邪を引いて同僚たちに迷惑も掛けています。早退などできるわけがありません。
心ここに在らずの状態で仕事を続けました。
休憩時間になって転がるようにロッカールームへ行き、スマホを取り出しました。
怒りで指が震えて思うように打てませんでした。
結局のところ、私の気持ちなど何一つわかっていないのです。
市内に買い物できるところなど腐る程あるのに、なぜわざわざ私の働く店へ?
それもマザオが送ってきたのだと思うと余計に怒りが増幅し、わなわなと震えるの表現がぴったりでした。
今すぐここへ来て土下座しろ!
もうどこでもいいから引っ越したい!
クソババアをどこかへぶち込め!
いろんな罵詈雑言が湧いてやみませんでしたが、そんなちっぽけな言葉でどうにかなるものではありません。
同居の苦労や嫌悪感は経験した人しかわからないのです。
消えてしまえ!
人としてどうなの?そんな理屈や理性ではどうにもならない感情が渦巻いてます。

にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
PR
ボロキッチンの設置で不完全ながらも自分の城を手に入れました。
あれから二十年経ってもまさかのあの問題に直面しています。
次男が生涯の伴侶と決めた彼女さんをこの家に招いた時、悶々と悩み、同居の不遇さに泣きました。
次こそはこの事態を打開したいと強く願ったものの、虚しくも台所と洗面所が一緒というおかしな空間を露呈しました。
そして、今度は長男です。
初めての我が家訪問ですので洗面所を使う場面もなく、お手拭きを用意してなんとか取りつくろいました。そのお手拭きも直前になってお手拭きにちょうど良いハンドタオルがないとかお客様用の茶器がないとか、右往左往しました。
まともにおもてなしもできないボロキッチン...
ソファもないのでどこへ座るのか、簡素な小ぶりのダイニングテーブルの椅子はクッションがないので木の座面そのままです。
何もかもが中途半端で月日の経った家、あちこちのボロを隠しきれません。
何日も前から除草剤を撒き、少しずつ掃除を進めてなんとか体裁を取り繕って客人を迎えました。
素敵なお嬢さんでたくさんおしゃべりもできて楽しい時間を過ごせました。
あちらも疲れたでしょうが、マザオと私も後からどっと疲れが出てぐったりしています。
いつでも気兼ねなく人を呼べる空間が欲しいです。
掃除さえすれば、構造的なことであれやこれや悩まなくていい空間が欲しいです。
誰にも遠慮のいらない清々しい空気の空間が欲しいです。

にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村