大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
昨夜、帰宅したら義母の部屋だけ明かりが灯り、玄関先は真っ暗でした。
長年、電気は点けなくていいと、とにかく節電節電とことあるごとに注意してきたのに義母には通じませんでした。それが今夜に限ってなぜ?
マザオが出かけて不在だったのですが、義母へ門灯はつけなくていいと言いつけたのかもしれません。
マザオや私が夜帰宅すると、門灯、玄関灯、煌々と電気をつけまくる迷惑なサービスをやらかすからです。
門灯が点灯していないのはいつものことで良しとしても、目が悪くなって足元がおぼつかないと言い張るので一晩中つけっぱなしにしている廊下のLEDも消えたままです。
その時に思いついた言い訳で自分を正当化するから辻褄の合わないことばかりするのが義母です。
こんなに真っ暗でも大丈夫なら普段からこれでいいじゃない!
それにスイッチは随所にあるのです。真っ暗だからって手を伸ばせばあちらこちらにあるスイッチ一つで明かりがともるのですから。
マザオはまだ帰宅していないようでしたし、私も意地になって電気は点けませんでした。
義母の部屋から漏れる明かりで事足りたし。
玄関ドアを開けたら、ど真ん中に義母の靴が八の字になって脱ぎ捨ててありました。
ったく!
靴くらい揃えられないの!
仮に自由がきかなくて屈めないとしても、なぜ真ん中に脱いであるのか理解できません。
それに、いつも下駄箱の鏡に手をべったり当てていたのに、真ん中で脱ぎ履きできるってことは自立して靴を脱げることですよねえ。
ムカついて土足のままで義母の靴を端へ寄せました。
一旦、部屋へ上がりトイレへ行ったら!
今度は廊下にバッグが置き晒しです。
もうー、どうなってんの!!
スリッパのまま義母のバッグを蹴飛ばしました。
言葉にすると威勢がいいけど、小心者の私です。
蹴飛ばしたと言っても、バッグが横に向いたくらいです。
気持ちだけはボーンと蹴り飛ばして中身が散乱するくらいの勢いなんですけど。
ムカムカしたままお風呂へ行ったら、今度は窓全開でした。
何もかもが気に入らないのです。
仕事を終えて、やれやれと帰宅したらこの有様でどっと疲れます。


にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
PR
雑草の勢いがすごいです。
肌寒い雨空かと思ったらかんかん照り、この繰り返しで育ってほしい植物は今ひとつなのに雑草と庭木は元気のような気がします。
あまり大きくならないうちになんとかしないと...
ここ数日はマザオも庭木の枝払いに精を出していました。
これくらいかな、と確認するマザオへ「もっと、もっと小さくして」と注文をつけるのは私です。
すぐに大きくなって目障りな庭木、バッサリどころか本当なら切り株にしてもらいたいくらいです。
足が弱って段差に苦労してる義母がのこのこ庭へ出てきました。
確かに足取りはおぼつかなくて、驚くくらい衰えが見て取れました。
ついこの前まで元気すぎるくらい、雑草にも負けないくらいの勢いがあったのに。
義母を見ていると、私だってあっという間に衰えて自由を満喫しないうちに身動きが取れなくなるんじゃないかと思えてきます。そうなるのが怖いです。見えない先のことを考えて悔しさでたまらなくなって、虚しいです。
義母と対面したくないので私は反対側へ回りました。
あまりに亀の歩みで、マザオも偶然か意図的か知りませんが家の中へ入って行きました。
さっぱりした庭木の前でじっと佇む義母。
黙って木と対峙してます。
不気味です。
そこへマザオが戻って来て、義母が「こんなに切っちゃって...」と言っているのが聞こえました。切り過ぎだとかなんとか、文句を言ってる様子でした。
ふざけんな!
物陰に隠れて様子を伺ってる鬼嫁は面と向かって言えない煮えたぎる思いを無言でぶつけました。
義実家が空き家になって途方に暮れている会社の人の話を聞いたばかりですからね。
誰が管理すると思ってるんだ!と怒り心頭でした。
自分は「歳だから」で楽してきたくせに、いつまで庭木や芝と格闘しなければならないのか、感情が高ぶって悔し涙が出ました。


にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村