大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
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友達とお茶して、まだ明るいうちに帰宅して夕飯を済ませました。
何をしたわけでもないのに疲れが抜けないような気がするグウタラ病で、頭の中の妄想だけでせっせと働いていました。
いつの間にかうたた寝して、気がついたら真夜中です。
もう今日は寝よう!
寝ぼけ眼で立ち上がった途端、義母の足音がして再び座り込みました。
バタン、ガタン、ガシャガシャ、ドスン
夜行性動物ですか?
義母のキッチンから騒音が漏れ響いてきます。
義母が廊下に出そうもないのを見計らって、急いで二階の寝室へ駆け込みました。
義母のテリトリーはすべてと言っていいほど電気がつけられていました。
これから誰か来るのか?と思えるほどにあちこち煌々と明るく...
一連の出来事で完全に目が覚めましたが、横になって寝ようとするものの眠れるわけがありません。
打楽器の調整でもしてるかのようにいろんな音が響いてきます。
マザオは何にも思わないのでしょうか。
長い時間のぼんやりとうたた寝で眠れないのは自分のせいだと思います。
だけど、この騒々しさは覚醒するに十分過ぎます。
その上、カッカして興奮するのですから。
新聞配達のバイクの音を聞きながら、さらに気持ちは荒れて朝7時、
静けさで義母が出掛けたことを悟りました。
義母がいなくて清々しい朝なのか、寝不足とイライラで重たい朝なのか、
どっちにしろ振り回される生活を再認識しました。

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表面的には何ら変わりない日常です。
だけど、何か違う、どこか違うように感じてしまいます。
私が留守をした数日間に、マザオと義母の絆が深まった?
言い過ぎの感は否めませんが、何かと普段話さないこと出来ないことを遠慮なく通せたのでしょうね。鬼嫁がいないから。(笑)
携帯を変えたいけどなにもわからない義母は息子のマザオに委ねたようです。
それで一生懸命なマザオにちょっとカリカリします。
いちいち口に出して、通話料金がどうのこうの、キャリアが云々とうるさいのです。相談するわけでもなく、さりとて私に意見を求めるその曖昧な姿勢が。
義母の携帯なんてどうでもいいです。
勝手に親子でやってくれ!
はじめは聞こえないふりで黙ってやり過ごしてましたが、とうとう私に意見を求めてきたので分からないと言いました。
それでもブツブツ独り言?
うるさい!と一喝したら黙りました。
しばらくして、今度は年金の話です。
大体は把握していたけれど、それはずいぶん昔の話です。マザオから具体的な金額を初めて聞きました。
びっくりです。
私が思っていた金額よりはるかに多かったのです。今時、こんなにもらってる人いるのかと耳を疑いました。
私のパート代と同じくらいです。
自分のお給料が年齢と地域性を考えたら割と良いと思っていたし、他ではこんなにもらえないと同僚と話してもいたので、義母の年金額は驚きです。
義父が年金の恩恵をほとんど享受できずに亡くなったので、身内でその分を取り返すと考えることが出来れば良いのかもしれませんが気持ちはそう簡単に操作できません。
義母の孫である息子たちが貧乏学生だった時も、店の資金繰りがきつくてどん底の時も、契約がなかなか決まらなくてキャッシングしながら生活してた時も、義母はお金がないと言い続け助けてくれることがなかった。
まだまだ先の先、軌道に乗ったら少しは恩恵を分け与えなくちゃいけないのかな、心の片隅の葛藤をバッサリ断ち切るには十分でした。

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