大きな家のボロキッチン

小姑が退職し、店の経理全般が私に渡されました。

「引き継ぎするから来て」のお言葉で、大荷物を抱え小姑の家まで出向いた私です。
会社の事務員さんが辞める時って会社の中で引き継ぎしませんか。事務員さんのお宅へ出向きますか。不思議な方式です。

小姑様は大変詳細に多岐に渡ってくどくどと説明されましたけど、搔い摘めば小遣い帳に毛が生えた程度の仕事！だと思いました。



詳細に説明してもらったわりに 、たびたび不可解な点がみつかりました。
小姑様は不都合な点にはまったく触れずにスルーしたようです。
例えば、家族全員が対象になる傷害保険に加入していたはずが、どの通帳にも引き落としの形跡がありません。

あとでわかったことですけど、全部を渡されたわけではなかったんです。
まだ握っていたものがあったんです。

電話して聞けば良かったのかもしれませんけど、私はそれをしませんでした。なにかあれば銀行か会計士さんが指摘すると思ってたし、お金のことではなるべく関わりたくなかったから。

案の定、店の経営状態は瀕死の重傷、これでよく小姑様のお給料をひねり出せていたなと感心しましたっけ。


その瀕死の店の通帳から毎月１万円強の使途不明な引き落としがありました。
なんだろう・・・疑問に思いつつも月日は流れ、どれくらい経ったでしょうか。「保証金引き落としのお知らせ」というハガキが届いて、この引き落としがなんであるか判明しました。

保証金自体の額も結構な金額です。年間２０万以上もなんのお金？



借入金の元金を返済せず、

利息のみを支払っていたことにまったく触れず！

その額、５００万！！


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