大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
私は薄情なんでしょうか。
息子たちが進学でうちを出た時も半分は嬉しかった...
もちろん、寂しい気持ちもありました。
引っ越し作業が終わっていよいよという時は込み上げてくるものを必死に堪えました。
日々の煩雑さと寝ても覚めても家業と家事がのしかかってきて、一人いなくなるだけでもホッとしたのです、それが息子であっても。
帰省してきても義母に掻っ攫われるような気持ちになり面白くない時間も少なくありませんでした。
そして今、今回も帰省は取りやめとなりました。
二人とも結婚し、もはや息子たちだけの帰省ではないので、私は心底ホッとしています。
なんどもここへ書き連ねてきましたが、
洗面所もないボロキッチン部屋で顔を洗い歯を磨いてます。
息子たちは慣れっこでしょうが、お嫁さんにしたらドン引きでしょう!
お風呂だって義母のダイニングキッチンを横切るようにしなければいけません。
あの汚部屋を通り抜け...考えるだけでもゾッとします。
寂しいよりも困惑の感情が優っているのです。
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