大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
風邪をこじらせ入院したと聞いていました。
友人の義父です。
それを聞いたのはいつだったでしょうか...
それくらいの軽い言い方だったのです。
早く元気になってもらわないと困る、病院通いも大変だし完治せずに中途半端で戻ってこられたらもっと大変だと言う友人を、どす黒いモヤモヤが渦巻く私は密かに偉いなあと思ったのでした。
状況は違えど、義父が病に倒れた時、突然のことで家中が混乱の真っ只中に放り出されて途方にくれた時も、私の胸中にはどす黒いモヤモヤが湧き出ていました。
「お葬式でバッタバタだったの。」
立ち寄ったコンビニで偶然に会った友人はあまりにもあっけらかんとしていて、私は「誰の?」と聞き直したくらいです。
彼女の舅だと聞いて、「えっ」と言ったきりお悔やみの言葉も出てきませんでした。
やっとの事で「いつ?」と聞くと「この前」と曖昧な返事です。
そして、私の休みはいつなのかと聞き返されてしまいました。
「どこか行こう」ですって。
まだ日も浅くこれから諸々のお寺ごとがあるでしょうに、彼女の心はすでに遠足のようでした。
羨ましい!
正直な気持ちです。
うちの義父も亡くなって久しいですが、友人のところは姑さんも施設にいるのです。つまり、自宅は自分たちだけの核家族になりました。
大変だったという友人だけれど、心なしか晴れやかに微笑んでいるように見えました。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
PR
この記事へのコメント
無題
Re:無題
温度差があるのはどうしようもないことですよね。
だいたい、マザオだって私の親には自分の親ほどの感情は持ってないはずですし。
父の日、母の日、誕生日、出かけた際のお土産、どれを取っても、マザオから私の親への贈り物を提案した記憶はありません。ほとんどが自分の親のことから始まり、機嫌を損ねた私を見て慌てるパターンでした。
義父のお葬式が終わり、あと一人、悪魔のささやきを聞いたのは紛れもなくこの私です。
無題
夫が、義母を庇うかのような発言をしたとき、嫁がカッとなるのは、自分が悪人だと、言われたと等しいからかな?自責の思いも、もってるので、そこを、突かれると、感情が爆発します。
嫁の思いは、複雑ですよね・・・自分でも、自分が良く解りません。
Re:無題
近所の気のいいおばあさんが可愛く見えるのは、程よい距離と外面しか見えないからですよね。
近づけば近づくほど、いい面も悪い面も見えてきます。
本当の親子だって喧嘩するし、喧嘩しない夫婦なんて聞いたことありません。
だからこそ、親しい仲にも礼儀ありの精神で関係が保たれればいいのですけど。
都合のいい時だけ、嫁であり、家族にされる、体のいい家政婦はもう御免です。私も冷たい自分に葛藤します。この葛藤すら、義母のせいだと思うと恨めしいのです。