大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
店を閉じたことで、ひとつ屋根の下で義母と過ごす時間が増えました。
はあー、想定していたこととはいえ、ウザい!
早くフルで働きたいです。
残業バンバンやりたいです。
まだ研修中なので出勤時間もゆっくりで、明るいうちに帰ってきます。
義母の習性のひとつに独り言があります。
これは本当にひどい!
私からしたら、独り言のレベルを遥かに超えています。が、これは私が嫁に来た時からずっとで、小姑達も言っても治らないから鼻歌だと思って無視すればいいと言っていたほどです。
昨夜は、雨がやんで風が肌寒いくらいでした。
風にあたりたくて、開け放った窓際に立って真っ暗でなにも見えないはずの庭を眺めてました。
玄関ドアのガチャガチャという音が聞こえて、慌てて、それでも音は立てないようにそっと窓から離れました。義母が外に出る気配がしたからです。
レースのカーテン越しに姿が透けるのではないかと思い、ゆっくりゆっくり音を立てないよう厚手のカーテンを引きました。
私の動きが筒抜けなのか?とドキマギする自分がもどかしいです。
バカみたいでしょ?
義母から私の影を消すために、いつもこんな生活です。
玄関から庭へ出た義母は洗濯物を取り込みに行ったようでした。天気とか夜露とかまったく関係ない異次元感覚の持ち主ですから、通念なんか持ち合わせてません。
「ああ、涼しい!」 義母の声が聞こえました。
確かに涼しくて気持ちのよい風でした。
だけど! 10回は言い続けたでしょうか。
誰もいない真っ暗闇の庭先で「ああ、涼しい!」「ほんと、涼しいねえ!」「ああ、涼しい!」・・・
イライライライライライラ
うるさい!! なんなのこの人!!
そのうちに私の動きが見破られてるのではないかと変な疑心暗鬼にかられ、またもや動悸です。見えるはずがないんですけど。
私はなにも悪いことなどしてないし、自室でどう過ごそうと勝手なはずです。
でも長年の同居で、異常なまでに神経を張りつめ常に自分を追い込む生活が染み付いてしまいました。
昔の話になりますが、
義家族が出掛けているとわかれば、室内ドアも窓も全部開け放っておひさまと風を通しました。
普段は新しい家が汚れたり傷つくからと注意されるので、子供達のおもちゃは自室から出さないようにガミガミ叱りつけていました。
うるさい義家族がいないとなれば別です。
家政婦のようにこき使われて公園へ連れて行く暇もない生活でしたから、家の中で鬼ごっこやかくれんぼをしました。
自分たちのスペースは狭小でも家自体は大きいです。義母の部屋の押し入れや床の間、ガンガン裸足で侵入してワイワイ遊びました。義母自慢の総桐タンスの中も身体の小さい子供ならへっちゃらでした。プラレールを廊下まで広げ、なぜか線路の上にトミカを走らせて大はしゃぎしました。
年に1回あるかどうかでしたけど、私に対する日頃の仕打ちの仕返しでもありました。
その代わりというのも変ですけど、普段は息を殺して生活してたんです。
私しかいない時間にテレビはつけません。つけてもイヤホンで聴くんです。
新婚時代、まだ子供が生まれてない頃に原因は忘れましたが揉め事がありました。
私の生活態度?店への献身が足りない? 「テレビばっかり見ていて何もやらない」と大声で怒鳴ってる義母の声を聞いた時、私は震え上がりました。
テレビなんか見てる暇なんかあるわけないのに。それ以来、怖くて音を出してテレビを見ることはなくなりました。自分ひとりの時はつけることさえためらわれ、次第にテレビを見る習慣がなくなりました。
すっかり図太くなって?、店にも君臨した?、おとなしかった嫁は今もってまだオドオドする自分に驚いてます。
昔と違うのは
マザオに
「近所迷惑だから注意しろ!」
と指図できるようになったことですね。(笑)
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この記事へのコメント
無題
御参考までに。
Re:無題
ひょえ〜!!早朝のコンビニ、ですか。
お気持ち察します。
まだ食事が別になってるだけマシ?なんでしょうかね?(笑)
まだまだ嫁には近代にならないところが多々あるんですよね。
非公開コメントをくださった方へ
いつか私の天下が来る!小さな希望を持ってたのはいつだったか忘れるくらい昔のことです。
義母は元気はつらつで当分...
自営業にどっぷり浸かってると別居したくてもおいそれとはいかないのです。
商売屋の厳しさを知ってるので、今は同じような環境に目が向きません。それでも昔は旅館の仲居さんとか、本気で考えてましたね。託児所と住み込みといえば、仲居さんでしたもんね。^^