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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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朝夕は涼しいを通り越して肌寒いくらいです。
昨日までの漫然とした不安や無気力感は、少しだけ薄らいでいるように思います。

今朝はマザオが所用で出掛け、義母とふたり自宅に取り残されて重い空気と重い腰を持て余し、仕方なく庭へ...。
涼しさも手伝って、久々に庭仕事をこなしました。
やり始めれば、そこもここもと止まらなくなるのが常です。

途中、義母が玄関から出てくる気配を感じてビクッとなりました。
いつもなら即刻、手を止めて立ち去ります。裏庭へ駆け込むのです。そしてボロキッチンの勝手口から自室へ逃げ込みます。
会いたくないから。

庭木の伐採と除草が原因で大げんかをして、冷戦が勃発し反撃開始となったこの庭で義母と面するのは、なぜか家の中よりも緊張します。
ろくに口を利かなくなった発端の場所だからでしょうか。
もちろん、今までの生活全般、それに店のことが直接の原因ではありますが。

その庭で、義母が玄関から出てくる気配を感じながらも、今日の私はなぜか立ち上がりませんでした。











案の定、ガタガタと騒がしい音を立てながら義母は玄関から出てきました。
運転手のマザオがいないのでタクシーを呼んだか、お仲間が迎えに来るのでしょう。

珍しく、相手が来る前に準備ができて外へ出るのだな、と当たり前のことに変な感心をしつつ、背中を向け、地面を見つめて作業に没頭してるふりをしていました。

神経は義母の動きに注力しつつも、気がつかないふり...
あれだけ騒がしく出てきた義母に気がつかないわけがないのですけどね。

「おはようございます。」
義母からあいさつをしてきました。それも「おはよう。」でなくて「ございます。」って。

顔も上げずにあいさつを返すと、義母はさらに「いつもありがとう。」
それから門扉へ向かって歩きながら、独り言のように「お花がきれいねえ!」と。

どういうわけか、その時の私は一瞬の間に、「頼まれたら送ってあげるだろうか」と自問自答しました。自分で自分の気持ちに驚いて動揺しました。

「ダメダメ、ここで甘い顔を見せたらまたつけあがって威張り散らすんだから!」そう思い直したのに、心のどこかで「いつまで怒り続けてこんな窮屈な思いをすればいいの?」とも思ったのでした。

長年の同居で、軋轢もさることながら情けもうっすら積もっていることを今更ながらに感じ取りました。
ああ、煩わしい!

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