大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
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マザオが出張もどきの出稼ぎでした。
最寄り駅まで送っていくことは承知してましたけど、ついでに義母を乗せて欲しい!?
はあ?
聞いてませんけど!!
起き掛けにいきなりそんなことを言われて、朝から気分はどんよりです。
聞いてないし、本人から頼まれてもないし。
「はあ?」の一言で黙りの私の不機嫌な態度でマザオも何も言いません。
今日はともかくとして、これからしばらくマザオ不在の間はどうするつもりなんでしょうか。
義母自身が私に直接頼むことは今の関係からして考えられません。
結局は義母の知人が迎えに来て、マザオと一緒に送っていくことはありませんでした。
駅も遠いし、バスの便もどんどん減って、この数年の間にとうとう家から一番近いバス停の路線は廃止になってしまったようです。
市が発行する高齢者用のタクシー補助券や乗合タクシーを利用しながら、折り合いをつけてもらうしかありません。普段はマザオが義母の足代わりをするのだから。
義父の両親は早くに他界してるので、義母自身は舅姑の存在すらなく自由に暮らし、息子との同居を望んで頼りっきりの生活です。
その真逆にいる私は義母の年齢になったらどうすればいいんでしょうか。
あんたはお気楽でいいね!!
義母に向かって声に出さない気持ちをぶつけました。

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底辺生活から少しばかり脱却して一年です。
借金返済に追われていることに変わりありませんが、友達とランチしたりバスツアーに参加したり、これが普通の生活なのかなと自分なりに満喫しています。
だけど、振り返ってみると今までが異常なわけで、「普通」ってどんなことなのかわからなくなります。
契約が決まって真っ先に買ったのは下着や靴下でした。
ずっとボロボロの下着を身にまとっていたので、お金が入ったらまず下着を買おうとマザオと話していました。
マザオの下着はどれも繕いようがないほどの穴が空いてたし、私は繊維が薄くなったよれよれの代物の上に破れてこれもまた伸びきったガードルとは言えない物の二重履き。笑い話のような本当の話です。
下着や肌着のまとめ買いって結構お高いですよね。
金銭感覚が別の意味で麻痺してた私はざっと暗算して手にした物を棚に戻したことを思い出します。
そんな風で満足のいく枚数が足りてません。
しかも、全般的に着け心地がイマイチなので買い足そうと思って出かけたのですが、手ぶらで帰宅しました。
安物買いの銭失いにならないようにと百円ショップでなくスリッパを買いました。でも貧乏根性が一足千円近いスリッパには目がいかず、そこで一番安い物を選びました。
今、ぱっくりと底が剥がれてしまってます。
マザオが瞬間接着剤を買ってきて貼り直してましたが、接着剤を買うより百円ショップで買ってきた方が良かったのではないかと思います。
化粧品など最たるもので、以前は美容師の友達からテスターをもらってました。
今はほぼノーメイクに近く、パウダーにアイラインとリップくらいです。
肌断食だと言い聞かせ、もう何年もスキンケアなしです。
我ながら、あまりの節約ぶりと買い物下手さに残念な気持ちです。
物の善し悪しや必要性云々よりもまず値札に目が行ってしまい、いいなと思っても高ければ買えない、少々の不都合に目をつぶって安物を買って失敗します。
高価なものといっても、あくまで庶民感覚のノーブランドなのに。
贅沢をしたいわけではありません。
普通の感覚に戻りたい...
その「普通」が分からないだから話になりません。

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