大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
買い物へ行くつもりでしたがあっという間にお昼になってしまい、
雨も降り出してきたので引きこもりを決め込みました。
義母がいたら到底考えられないことです。
外出の予定有る無しにとにかく距離を置くことしか考えてませんでしたから。
例え外出しなくてもボロキッチン部屋にこもって忍者生活です。
トイレも自由にいけない、テレビも音を消して、ひたすら息を潜めてました。
お昼にチーズトーストを食べました。
急に食べたくなってマザオにリクエストしました。
おいしいおいしいと頬張っていたのですが、急に感傷的なって涙が出そうになりました。
その時はなんで涙が込み上げるのか分かりませんでしたが。
今になってあのピザ事件を思い出しました。
小姑が子供を連れてこの家に来た時、ピザをデリバリーしてみんなでわいわい食べていました。
まだ幼かった次男が物欲しげに見ていたのに一切れももらえず、ボロキッチン部屋にいた私にピザを頼んでくれとせがんできました。
ピザを頼むお金もなければ、当てつけのようにピザの宅配を頼むこともできませんでした。
あの時の気持ち、チーズを見るたびに湧き上がってくるのです。

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落ち着いた毎日が普通の感覚になりつつあります。
あんなに苦しんだ長い長い年月があっさり塗り替えられたかのようで自分でも驚いてます。
夫婦二人で健康なまま、無事に年金をもらうことができたらなんとか暮らしていけると思います。
でもいずれは買い物も思うままに出来なくなるだろし、どちらかに何かあればにっちもさっちも行かなくなりかねないと思っています。
だからこそ、駅近の利便性の高い場所へ引っ越したいとずっと考えています。
私はいつまで働くのでしょうね?
今年はいよいよ還暦です。
体力の衰えを日々感じています。
義母のようなマンションに入れたらいいのですけど、そんな高額な年金はあるはずもなく。
夢のマンションライフは今のところ棚上げ状態ですが、いつまでもここで生活するとは考えていません。
ただ、あまりに自由で気楽な生活、単調だけど誰にも気を使わずマイペースで暮らせる楽しさにずるずると時間が過ぎています。
自由を勝ち取ってからまだ二年経ってないことが嘘のようです。
こんなにもあっさり真っ暗な過去を忘れられるものでしょううか。
忘れたわけではないけど、すっかり今の生活が普通になっているんです。

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