大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
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あれ、こんなところに鉢なんかあったかな?
暖かくなって義母のデタラメなガーデニングが始まったようです。
気づけば、あちこちに目立たぬ様にひっそりと鉢が置かれています。
いつの間に置いたのでしょう!?
あれだけ「管理出来ないなら植木は増やすな!!」と言われたのに、この無神経さに腹が立ちます。
いくつかある鉢の半分は雑草で埋め尽くされていて、どこからこんなものを持って来たのか不思議でなりません。
私って、よほど注意力が抜け落ちてるんでしょうか。
玄関ポーチの脇に白いプラスチックの鉢が置いてありました。
気がつかなかった!!
だから嫌なんです。
センスの欠片もない安っぽいプラスチックの大きな鉢に竹の一種でしょうか...
ちょうど近所の仲良しさんが通りかかったので聞いてみました。
「この木は何の木?」
それには答えず、「こういうのは即撤去しないとどんどん増えるよ。」ですって。
増えるのは木でなく鉢のことです。こちらの家は盆栽だらけなんです。
植木に限らず。
うちの義母ってどうして意味不明なことばかりするんでしょうか。
年をとると少なからず、そういうこともあるかもしれないけど、イタチごっこも疲れて来ました。
以前は、洗濯物だって以前は裏庭に干すようになっているのに伸びたパンツをわざわざ表側に干したり、子供用の鉄棒を我が物顔で使ったり。
まあ、私の義母嫌いが加速してやることなすこと気に入らなくなってしまったこともありますけど。
マザオに鉢を片付けてくれるよう頼むといい返事はありませんでした。
やっぱり親子ですね。
「鉢くらい別にいいじゃん」そんな返事が返って来ました。
カチンと来て、無言で手前にあった鉢を蹴ってひっくり返しました。
空になった鉢を物置の裏へ運んだら、ずらりと並んだプランター!!!
思わず、「えーっ!」と叫んでしまいました。
マザオが飛んで来て、「やられた!」と。
だから言わんこっちゃない。
甘い顔するとつけあがるんだから。
ふたりで黙々とプランターや鉢を片付け始めました。
私は故意的にアジサイの挿し芽もひっくり返しました。どれだけアジサイを植えたら気が済むのでしょうか。
もう木は懲り懲りです。
全身筋肉痛です。
高齢の義母がどうやって、いつの間に、あんなにたくさんの鉢やプランターを持ち込んだのか。
たぶん、私が会社にいる間にマザオと義母のバトルがあったと思われます。
義母の元気がありません。
ふん! 知ーらない!
もう義母の自由にはさせないから!!

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うちの夫婦仲ってどうなんでしょう?
来世も縁があったら結婚したいかな?
うーん、答えは微妙です。
あんな生活、二度と御免だからです。
もっと別の道があるのなら?考えなくもないですが。
結婚したばかりの頃は、なにか問題が起きれば即座にマザオに相談してました。
マザオしか頼る人はいなかったから。
最初はお互いに気を使ってたこともあってそんなに大きな問題は起きなかったのですが、毎日一緒に生活していれば当然に摩擦は起こります。
食器の上げ下げ、夜中に使ったであろうコップの放置、入浴時間や順番、テレビのチャンネル...なんでもない日常が火種です。
肉じゃがの煮汁が多い、そんなことであれこれ言われたこともあります。
言われた私は文句だと受け取りますが、言った義母は悪気はないで済ましてしまいます。
めんどくさい!
本当に同居の日常はめんどくさい事で埋まっていました。
こういう事ひとつひとつにマザオを巻き込んでいくと、それはもう!事態収拾がつかなくなるくらい日常茶飯事な出来事です。
かと言って、大きな問題の時に特効薬になるかといえば、マザオは出来ませんでした。
上手な根回しが出来なくて問題をもっと大きくしてしまうことがありました。
血の繋がった親なので、ストレートに突っ込み過ぎてそのとばっちりが、後日、私に返ってくることが多かったのです。
それに、義母や小姑は「マザオの後ろに私あり」の考えで、マザオが何か進言すれば「誰が言った?」とまず最初に私に嫌疑が掛かります。それは私が与り知らぬ事でも、です。
相談したがために、マザオが中継ぎを買って出て大揉めしたこともありました。
その場では治まったように思えても、マザオがいない時にこてんぱんにやられたこともありました。
だんだんと私は愚痴はこぼしても「聞いてくれるだけでいいから(義母や小姑に)言わないで」とお願いするようになりました。
それでも、マザオ自身が我慢しきれず口走ってしまうこともあり、結果、散々な目に遭うという...。
そのうち私は愚痴もこぼさなくなりました。
言ったら、結局自分に返ってくるからです。
結局はどうにもならないからです。
どうせ私が悪者です。
自営業の長男って、大人であっても大人の扱いをしてもらえません。
名ばかり社長なんです。
なにもかもが義父母の監視下です。
別居なんて出来るわけがありませんでした。
私が選択できるのは実家へ逃げ帰ることくらいでした。
でも余命宣告された実父に心配を掛けたくなかったんです。
帰れば、実母が父親の看病と生活のためのパートと私の心配でどうにかなってしまうんじゃないかと思ってました。
我慢しつづけた代償を、
私の人生を、
今から返してもらいます!!

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