大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
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店をやめる準備段階のひとつに周知作業があります。
親しい人には「そろそろ・・」なんて言ってきましたが、誰も本気にしてる様子はありませんでした。
やめてどうするんだ?
それは本人の私たちもわかりません。
蓄えもなく、当初の計画はいずこへ?という状態です。それでも強行しなければならないのは、自転車操業をしていても先が見えないからです。
絶対に続けてた方がいい!
気楽になった!
辞めた先陣方の両極端な意見に心が揺れます。
どちらが正解か、やってみなければわかりません。
サラリーマン家庭で育った私は、収入が少なければそれなりに、何を削って収支を合わせるかということに心血を注ぎたいタイプです。
「借金も財産の内」なんてありえないです。
ところが、義母もマザオも「要るものは要る」、「どこかで収支が合えばいい」そんな感じなんです。
だから真っ向から意見がぶつかります。
「どこかでなにかを、削るか、落とさないと潰れる!」
真っ向勝負といっても、義母には面と向かって言ったことはありませんでした。
マザオとの言い争いです。
いとも簡単に、「これ払っといて」と指示を出すマザオ。
払っといてって、どこにお金があるんですか!?
口喧嘩が激しくなると、義母の登場です。
犬も喰わないけれど、義母は食べます。
足音が聞こえるとムキになって反論している真っ最中でも、戦力が萎えます。
二対一で負けだから。
今さらながら、やめてどうするの? 自問自答中です。
私はパートが決まりました。目一杯働いたところで全然足りないですけど、動き出さないことにはどうにもなりませんから。
やっと、知人たちに店を畳むと連絡をし始めたのですが、いざ現実味が帯びると羨ましそうな面々!
なんでしょうね、この温度差は。
赤の他人に「辞めるな」と説教されるよりは良いですけど。
先が見えてきたような、お先真っ暗なような・・・
もう自分でもなにがなんだか、わからなくなってきました。
お金の心配って本当に苦痛です。
何年も何十年も、ずっとお金のことばかり心配してきました。
「お金や物はどうにでもなる、
精神的な悩み事の方がずっと大変!」
アンタに言われたくないよ!!
同居のせいでどれだけ苦しんだか、
「お金と精神」
両方、いただきましたけど!!

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前記事を書いていて、思い出しました。
義母が転んで松葉杖を使わないと歩けない状態になったことがありました。
帰省していた大学生の息子が下宿先へ戻っていった、その日の午後のことでした。
参りました。
タイミング悪く、店は猫の手も借りたい程の忙しい時期で、その上、義母の病院への送り迎えや食事の用意、入浴の介助・・・
下宿先へと向かった息子へ、店の手伝いをしに帰って来れないかとメールを送りました。
「どういうこと!?」
「今、部屋に入って荷物を置いたとこなんだけど」
困惑よりも冗談もたいがいにしろみたいな口調でした。
舌打ちをしつつも、実家の窮状を見かねたかのか「引き返すから」と言ってくれました。
息子の大学は遠いです。
飛行機でもいいくらい・・・
節約のために何時間もかけて、なるべく交通費を抑えた手段で行き来してたのにとんぼ返りでした。からだもきつかったと思います。
息子が再度戻ってきてくれたおかげで山場は越えられました。助かりました。
いつまでも引き止めるのは無理な話で、落ち着いた頃に下宿先へと戻って行きました。
山場は越えたけれど、義母の完全復帰が出来たわけではありません。
それに病院の送り迎えが・・・ とてつもなく大変、時間がむしり取られる・・・
松葉杖の扱いがヘタクソで車にガツンガツンぶつけます。
傷がつくでしょうーが!!
けが人を怒るわけにもいかず、ぐっと堪えました。
車から降りるのに、松葉杖が活かせません。
足の代わり、歩くための補助具なのに、地面と並行に持ったまま振り回しても何の役にも立ちませんよ?悪気はないかも?ですが、松葉杖でどつかれたこともありました。
いくら教えても、痛めた足と松葉杖で歩いてしまうのですから。
巨体を支える私の身にもなってもらいたい。押しつぶされるー!
そんなある日のこと、私の疲労がピークに達し、マザオも体調がすぐれなかったので店を早じまいにしました。
私の頭に閃いた妙案!
その日の通院はマザオも同行し、帰りに滅多に行けないお気に入りのレストランで夕食を済ましてしまおうというもの。
マザオに打ち明けると諸手をあげて賛成、実行に移す事にしました。
「外食して帰ろう」というセリフをマザオが自然に言えるか?という一抹の不安はありましたけど、私が言うわけにはいきませんからね。そこは迫真の演技で頑張ってもらわないと。
診察が終わった帰り道、車が走り出すや「腹減った」と言うマザオの言葉にぴくりとも反応しない義母。
「今日は食べちゃって帰ろうか?」
内幕を知ってるだけにぎこちなさが感じられなくもなかったですけど、まあまあの出来だったんではなかったでしょうか。(笑)
注文したものが運ばれ、食事も中程まで進んだ時でした。
マザオが「デザートもいっちゃおうかなー」と言い出しました。これは打ち合わせにはありません。マザオの食べたいという欲求が極自然に出たようでした。
これにも全く反応しない義母。
マザオが「コーヒーは?」と義母に聞きました。
「あなたたちはデザートを食べればいいよ。私はコーヒーだけでいいから」
続けて、通院で散々迷惑をかけた義母の口から出たセリフ。
「ご飯をごちそうになったから
コーヒー代くらいは私が出すよ。」
二度と一緒に食事になんか行くもんか!!

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