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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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新しい家への思い入れって言うのでしょうか。
それはもう、大人の勝手な思い入れで、小さな子供がおもちゃを投げるだけで大騒ぎし、トイレトレーニングでは粗相は母親の責任でした。

なにもかもが窮屈で神経をすり減らすことばかり。
あの頃の記憶が、引越し前より曖昧なのは精神的に参ってたこともあると思うのです。









掃除は、定期的なワックス掛けも加わって気持ちの上でも以前の家より数倍大変になりました。

ホームパーティ病がどんどん派手になっていったのも新築がきっかけだったと思います。

早朝に目覚めると部屋から出るのが怖くてメソメソと泣く毎日でした。
いくら泣いても、六時には身支度をして出て行かねば小姑らのお弁当が間に合いません。

一旦、買物などで出掛けると自宅へ帰るのが怖くてガソリンがなくなるまで走り続けたことも数知れず。近くまで来ては反対方向へ曲がり当てもなく走り続け、また自宅へ帰ろうとすれど、こんなことを延々と続けた時期もありました。

こんなことをしていれば、洗濯物を入れる時間が遅くなり、夕飯の準備が遅くなり、結局は自分にツケが回って来て、また病む原因を自分で作るのです。

こんな時に湧き上がった改装案でした。
費用を実家で出してくれことになり、とにかく世帯別にキッチンを持った方が良いということで話がまとまりました。

その時、わずか半畳ほどの簡易シャワールームも取り付けたのです。
だって、ことのほか人の出入りが多いこの家では自由にお風呂も入れないからです。
そのシャワールーム、今は物置みたいになっちゃってます。

あまりにも狭い換気も出来ない小さな簡易シャワールーム、長湯を浴びてると酸欠みたいになるんです。それと、ボロキッチンの横にあるのですよね。お手製のカーテンで仕切ってはありますが、
冷蔵庫と流しやコンロのあるところでシャワーって、ね..(笑)

昭和初期の六畳一間で風呂なしトイレ共同のアパートをドラマなんかで見たことがありますが、それを地で行く感じ?ただ、畳でなくフローリングだというだけですから。

改装工事が終わり、新しい生活に入る時、すべての物が新品でした。B級品ですけどね。
食器棚も、その中の食器も、カトラリーのセットも、全部、なにひとつボロキッチンへ持ち込むことは出来ませんでした。
それでも、このボロキッチンは私の楽園、夢の島には違いありませんでした。

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