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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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昨日の話に小姑の彼が出て来たので思い出しました。

その後、小姑はこの彼とゴールインしたのでした。

私はひっそり心の中で、「一人減る」心底!精一杯!お祝いの拍手を送りました。




「ねえ、婚約パーティーやろうよ」

もう一人の小姑が余分なことを言い出したんです。

私は聞こえぬ振りで夕食の片付けをしていました。
なーにが婚約パーティーだよ?何様のつもり!?そう思いつつ、聞こえない聞こえないと呪文を唱えながら。

話は小姑同士でどんどん盛り上がっていきました。
「ここにさ、おっきな花瓶置いて花を飾ってさ。」
「あ、オシャレなテーブルクロス買って来ようよ!」


はあー!?
うちでやるの?庶民のこの家で?パーティーって・・・
ま、やるならお好きにどうぞ、勝手にやってください。

と思っていたらいきなり、私に話が振られました。

「メニューは任せるねー」




なーにーっ!?

コック長任命?


冗談じゃない、なんで私が?
ただでさえ、毎月なにかしらのホームパーティーに振り回されて気がおかしくなりそうだっていうのに。

とっさに私は言いました。

「うちでやるなら手料理を振る舞うのは新妻なんじゃないの?」

「もちろんお手伝いはするけど、」

当事者の小姑はなにも言いませんでしたが、もう一人の小姑が険しい顔で言いました。

「どういう意味?お祝いする気がないってこと?」

どうしてそういう展開になるかわかりませんでした。
婚約パーティーなんて華美なこと言っちゃって、家で家族だけでやるっていうのは婚約者を招いたお食事会だろーがっ!

しかし、私の心臓はバクバクで小姑らの険しい顔に圧倒されてヘビに睨まれたカエル同然・・・

「でもさ、うちに来てもらってお嫁さんになる人の手料理を食べないなんて変じゃない?」

そんなようなことを言って、食器の洗い上げがちょうど終ったので逃げるように自室へ引きこもったあの夜。

義母が店から帰ってきて、大変な騒ぎになったのでした。

どんな告げ口をしたのか知りませんが、私を罵る声が自室まで響いてきました。

ドアに耳をくっつけてると断片的に、
「冷たい」
「何様のつもり」
特に義母の「許さないよ!」ははっきり聞き取れました。

何を言ってるのかはよくはわからなかったけど、それくらい大きな声で怒りをぶちまけてました。

またしても、
声を殺して泣きながらトイレも我慢してマザオの帰宅を待ちわびたんです。


どれくらい経ったでしょうか、私はずっと自室のドアに耳と体を張り付けて緊張しっぱなしでしたっけ。
マザオが帰ってきたのがわかりました。

なんやら余計に騒々しくなったのを覚えています。
涙をぬぐってドアから離れました。

マザオが部屋に来て「こっちに来てハッキリ言ってやれ」と言うものの、そもそもそんな勇気と度量があったら変な姿勢で盗み聞きしながら泣いてなんかいません。

その後、私のビクビクをよそに一切話題にのぼることのなかった婚約パーティー。

随分と経ってから、マザオから聞いたファミレスでの食事会、それも小姑らと彼だけの。



へえ〜、

そういうの婚約パーティーって言うんだ!?


小姑の結婚後の話も

これまた最高に話題性たっぷり!!


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