大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
やる気のない二月が過ぎ、三月も気がつけばひな祭り、もう三日も経ってしまいました。
やる気のなさは相変わらずで、明日やるやるサギの私です。
先月の総勤務時間は日数の短さだけでなく土日休みの多さと時間外の少なさで、今月の振込額は覚悟が必要です。税金やらお祝いやら、何かと出費がかさむ時期なのになんの準備もできないまま、またもや新しい年度を迎えることになりそうです。
いつになったらこの貧乏サイクルを変えられるのか...
根性だけでは乗り越えられない壁を感じます。
義母の存在のように。
今年の義母は珍しく、お雛さん(様じゃなく「さん」って言います。)コールが出ていません。
歳かしら?大昔から「歳だから」でいろんなことを人に押し付けてきた義母ですけど。
私のお雛様を捨てろと言われたあの日を、いまだに思い出します。
「そんなことできません」
あの時、きっぱり断っていれば私のお雛様はまだここにあったかもしれません。
八段飾りの立派すぎるお雛様は実父の関係で名人と言われる方が私の為にと作ってくださったもので、人形店で購入したものではありません。
成長とともにお雛様を出さずに過ぎる年が増えてはいたものの、大切な雛人形は私と一緒に嫁入りしたのでした。
以前にも書きましたけど、
小姑たちにも雛壇があり、その近代的なお顔立ちと、私の雛人形とでは全く別物のよう。
どちらがどうというものではないと思いますが、とにかく義母も小姑も口を揃えて私の持参したお雛様の顔が怖い、怖すぎると騒いだのです。
どこへ相談したのか、義母が何やら聞き及んで川へ流した方がいいと言い出しました。
最初は生返事でやり過ごしたものの、何かが取り憑いてるとか人形の魂がどうのとか...
今の私なら相手にしないところですが、当時は気に病んで結局は義母の言いつけに従うのが常でした。川へ流すなんて正気の沙汰ではありません。
不法投棄の犯罪です。
ですが、当時の私はそれをやってしまったのです。
ありえない!
でもあの時の私の精神状態は義母の言いつけに従うことが当たり前の使命だったのです。
いくら命じられたからといって本当にそれをやってしまったら、それは言い訳のできない犯罪者になってしまいます。私はそれをやってしまったのでした。
自分の大切なお雛様を失い、ルールを破って大バカ者に成り下がったのです。
この時期になるといつも胸が苦しくなります。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
PR