大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
私も思わないことがないわけではありません。
マザオが聞きました。
「このままでいいの?」
義母と私の関係のことです。
本音はともかく、表面上はそれなりに仲良くやってきました、何十年も。
些細なことがきっかけで私の抑え込んでいた怒りが爆発したのでした。
かれこれ足掛け五年もの間、ほとんど口も利かない生活です。
同じ屋根の下にいながら、異常ですよね。
自分でもわかっているんです。
このままでいいわけがないことは...
でも、自分から折れるのは絶対嫌です。
なんで私が折れなきゃいけないの?って思います。
なぜマザオが急にそんなことを言い出したかというと、
今日、もう一度モデルハウスの見学へ行ってきたからだと思います。
この家を売ったらどれくらいになるのか、そんな話も出ました。
展開が早すぎてついていけません。
とはいえ、もしかして、もしかしたら!
夢のマンションライフが現実になるのかもしれない、
淡い夢が浮かんでは消し、ぼんやりな時間を過ごして休みは終わってしまいました。
来週、義母は体験宿泊へ行くそうです。
問題はお金です。
夢見心地から引き戻されるのはいつもお金の問題です。


にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
PR
車から降りて門扉を開けると裏庭から義母が洗濯物を抱えてゆっくりと歩いている姿が目に入りました。
反射的に背中を向けて、郵便受けに入っている広告やダイレクトメールを時間をかけて出しました。
背中を丸めてすり足で歩く姿はどこから見ても老婆です。
日頃の出掛ける時のピンシャンな姿はどこにも感じられませんでした。
いずれ、自分もああなるんだ、その時...
ひとりぼっちだったらどんなふうに毎日を過ごしているのでしょうか。
義母のように息子がまめに世話を焼いてくれる環境にありません。
足しげく通ってくる姉妹も娘もいません。
部屋に入って郵便物を整理していると、はずみで見学したマンションの資料がありました。
熱心に電卓を叩くマザオを尻目に、私はもらった温泉まんじゅうを頬張りながら年末調整の提出書類を眺めていました。
早いもので職場ではクリスマスケーキはもちろん、おせちの予約が始まっています。
かつて、「何歳になった?」と自分の息子や娘に聞く義母を「嘘でしょ!?」と信じられない思いで見ていた私ですが、ついに自分も同じようになり始めています。
えーっと、とばかりに指折り数えないと間違えてしまいそうです。自分の子供の年齢もわからなくなるなんて...
考えてみれば、おしゃべりにも「あれ」「それ」の代名詞が増えました。
仲良しさんとは「あれあれ、ほらー」で通じ合えたりするから不思議です。
「思い出せないけど分かるよ」なんて調子ですから。
笑い話で盛り上がっているうちはいいですが、
行き着くところは「こんな年まで同居で苦しめられたまま」なのです。
いつまでも前進しない私です。
いつかは義母と同じように、
走ろうと思っても走れなくなり、背筋を伸ばしてるつもりでも背中を丸め、当たり前のことが思い出せなくなるのでしょう。
そうなる前に!
自由になりたい!!
自由が欲しい!!
普通でいいから自由になりたい!!

にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村