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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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親戚でもなく友達?でもない、商売屋時代からの知人。
年齢は母親ほどには届きませんが、友達というにはかなり年上の方です。
歳もずいぶんと離れていて、生きてきた境遇もぜんぜん違うのですが、仲良しです。
年輩がゆえに一緒に行動する時にありがちなぎこちなさも不思議とありません。

息子の休職と入籍の予定を話しました。
「あなた幸せだね!」「本当に幸せだよ!」
まるで私に言い含めるような、穏やかな口調でした。

胸にぐっと来るものがあり、唇をきっちり閉じたまま曖昧に笑って微かに頷きました。
まばたきなのか頷きなのか分からないほどの私の相槌に、その人は何度も大きくうなずいていました。










私がどれほど苦労してきたのか知っています。
自転車操業に苦しんでいた頃、家業の他にアルバイトへ行っていた私に「そんな生活してたら死んでしまう!」と言った人です。

定年まで正社員として働き続けたその人は息子の休職についても意見をくれました。意見というより大丈夫だよという私を安心させる言葉でしたが。
長い間の会社勤めで見聞したあれこれを話してくれ、今や休職も珍しくないとのこと、豊富な内容でした。


毎日、よくもネタが尽きないものだと自分でも呆れるほど愚痴を書き続けてる私ですが、
「幸せ」という言葉に真っ向から「違う」という感情は出てきませんでした。

結婚と同時に、自営業で貧乏な長男の同居嫁というこれ以上ない貧乏くじを引いた私!
長年の苦労の末に一昨年、やっと自営業を脱したものの頑健な義母と貧乏は相変わらずです。

それでも、無理にでも良い方向で考えてみれば、借金返済の負担もあと数年で随分軽くなります。計画通りに行けば五年ほどで半分くらいになる予定です。
ただし、賃貸契約の継続と私の勤務体制が変わらずに続くことが必須ですけど。

あと五年、義母は...、健在でしょうね。
私の方が弱っているかもしれません。

私は幸せなのでしょうか?
思いかげない言葉に戸惑いつつも一概に否定できない複雑な思いと、そうなんだとまるで他人事の感覚がまとわりついてなんだか落ち着きません。

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