大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに！ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ？

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2017
08/21

じっと我慢の子はもう五十半ばです！

どういう風の吹き回しか知りませんが、義母が自分でゴミ出しをしました。
敬老会出欠の一件がきっかけかもしれません。

それとも見られたら困るゴミでもあるのかも？
あれだけ物が散らかった部屋の主ですから、私から見たらゴミでも義母にはお宝があるかもしれないですしね。

タオルケットを洗おうか迷って窓から首を出したら空模様より自分が植えた花々に見とれてしまいました。
マザオから、突っ立っていつまでも庭を眺めてるのはジジババみたいだと笑って指摘される始末です。私がいつも文句たらたらだった義母の庭徘徊を思い出して、すぐに首を引っ込めました。

花なんか大嫌い！
そう言ってはばからなかった私ですが、自分で整えて植えた花が咲いて嬉しくてなりません。
いつまでもいつまでも眺めていられるのです。

グリーン病の義母の庭徘徊が理解できなくもありません。
緑が大好き、お花が大好きと、今では考えられないほどの鉢物や苗、切り花までそれはそれは買いたい放題だった義母。
そこまでするなら草の一本も抜け！と言いたくなるのです。
義母の植えたバラは大きくなって大輪の花を咲かせますけど、トゲも外さず周囲の雑草や蔓が絡み付いてすごいことになってます。

そこだけジャングルのようです。
一時は私も雑草をなんとかしようと試みたけど、今は放置です。
マザオに丸投げしてます。
なんなら挿し芽して、本体はバッサリとやりたいところですが義母が騒ぐに決まってますから黙っています。

ずいぶん前のことですが、私が植えたマツバギクを剥ぎ取られました。
雑草対策に頭を痛めてマツバギクを置いたところ、あっという間に広がって良い具合にグラウンドカバー出来ました。それを、花が咲いているのに全部剥ぎ取られました。
義母が何かを植えたかったのかもしれません。
もちろん悔しさと怒りはとどまるところを知りませんでしたが、いつかきっと．．．そう思って堪えました。

反撃の開始と生活サイクルの変化で庭も変わりました。
少しずつですが、私色に変わってきています。

義母が芝生を剥ぎ取って勝手に作った雑草だらけの花壇に、私が生協で買ったゼフィランサスの球根をこれまた勝手に植えられたことがありました。
雑草も取らずにやたらめったら放り込んだみたいで、どこに芽が出たのかもわからず雑草と一緒に引きちぎられてたんじゃないでしょうか。

このところの雑草除去で、ぐんぐんと芽を出して白、ピンク、黄色と咲き乱れて綺麗です。
もう何年前が思い出せないくらいのことですが、私が買ったものなのに勝手に植えられて日の目を見なかったゼフィランサスは静かに地中で分球していたみたいです。

そろそろ私も芽を出したい、そう思いながらじっと我慢で生活しています。