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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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人伝てに聞いたのですが、新興住宅地に住んでいた友人が同じ町内に越して来たようです。
同居を始めるにあたり手狭なの建売住宅の自宅を売っての引越しだとか。

同居...
複雑な思いでした。
同居なんかするものじゃない、あーあ!という残念な気持ちと、
苦労を分かり合える仲間が増えた、いいえ、同居の辛酸を舐めるのは私だけじゃないという歪んだ気持ちを否定できません。











ところが、同居の相手は知人自身の親で義両親ではないと聞くや、心の中に黒い幕が張り巡らされたような、残念というか、がっかり?負の気持ちでいっぱいになりました。
どんな性格してるんだ、私...

新興住宅地の新しい家で核家族だけの楽しい生活を経て、お子さんたちがそれぞれ独立したら自分の親と一緒に住む大きな家を新築。
羨んでも仕方ない別世界ですが、それが知人だというだけで悲嘆にくれるような重たい気分になるから不思議です。

その大きな家にはウッドデッキとサンルームがあって、草抜きが大変にならないよう工夫されたガーデンがすごいとか。
すごいねえと相槌を打ちながらも、またもや自分との格差を見せつけられた虚しさでいっぱいです。

聞いてもいないのにまるで自分のことのように自慢げに話す目の前の人は、結婚を機に完全同居の家を新築したものの入居前に突然に義理の母親がなくなったために同居取りやめになったそうです。
「だからキッチンも間取りも自分好みじゃないの」と言います。

いいじゃない!
同居を免れたんだから!
好みじゃなくてもボロキッチンの狭さとボロさに比べたらどれだけ天国か。

「人は人、自分は自分」
子育て中にどれだけ使って来た言葉でしょうか。
本当のところ、私には割り切れない思いです。

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