大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
イチゴは大好きですが、あまり食べません。
食べないというよりは、買えないから食べられないということです。
この時期になってくると価格も落ち着き、小粒のものであれば随分と手が出しやすくなってきます。
人の記憶っていい加減だったり、確かだったりするのですね。
かれこれ二十年近く経つでしょうか。
いちご農家へアルバイトへ行っていた時期があります。
お金が足りなくて、とにかくお金を稼がなくっちゃと探してる時、たまたま見つけたバイトでした。
義母に嫌味を言われても、体が辛くてしんどくても、朝摘みたてのみずみずしいイチゴを毎日いただけるのが嬉しくて頑張れたのでした。
とにかく美味しかったあのイチゴは、この辺りでは有名でブランド化さえされそうな勢いだったと最近になって知りました。
だからかもしれません。
貧乏なくせに妙に舌が肥えていて、あの時のイチゴの味をしっかり覚えているようです。浴びるように、そんな言葉が出そうなくらい食べていた時期が何年もあったのですからね。
偶然にもそのイチゴを頂く機会に恵まれて、あの時のように山盛りのイチゴを持ち帰りました。
マザオもすごいすごいと大喜びです。
私の前だからか、私がもらってきたからか、母親へあげたいような素振りは見せません。
いろんな思いが交錯して本当は一粒だってあげたくないはずなのに、私から義母へもお裾分けするよう適当に取りだしてマザオに渡しました。
ぶっきらぼうに「向こうへ持ってて!」と言い終わるかどうかで即座に持って行ったマザオ。
なんだろう、この複雑な気持ちは。
自分で言い出しながら後悔のような、子供じみたこと言ってないでという妙に分別ぶった気持ちになったり。
美味しくて、いくらでも食べられます。
もったいぶっていたら美味しくなくなっちゃうから早く食べたほうがいいんですけど。
そして、跡形も無くなりました。あーあ!
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