大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
いつになったら自由になるのか
泣き叫んで訴えたあの時からあっという間に十年です。
五十歳までと決めたゴールラインはだいぶ遅れたけれど、そこから始まった新しい生活は毎日が夢のような爽やかさでした。
いつの間にか義母のいない生活が当たり前になり、息子一家が定期的に帰省してくれ、あんなに忌み嫌ってたこの家の住み心地に満足すら覚える自分がいます。
なんでもかんでも面倒に思うようになりました。
これが年齢でしょうか。
あれだけ行きたかった旅行も、友達とのランチ会も、ショッピングも、なにもかも面倒が先立つようになりました。
欲望がなくなったわけではないけど、いざとなると「次でいい」と思ってしまいます。
新居の話も同じです。
あこがれのマンションライフもどこか上の空
マザオの話も心のどこかで実現しないなら意味がないと聞き流しています。
昔の私だったら食い下がって掘り下げていたのに。
ときどき、この先どうなるんだろうかと漠然とした不安に駆られます。
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