大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
浮いたり沈んだりの私ですが、
息子たちがこの夏は帰省する予定だと聞いて一変、どこかウキウキ気分な私です。
もちろん、義母の必要以上の介入が厄介でウザいの一言ですが。
次男の様子も気になるところですが、先日電話で声を聞いた感じでは明るく元気な様子で一安心できました。時々、猛烈に会社へ行きたくなくなるというので心配がないといえば嘘になりますが、今回は会社へしっかり報告をして正直に状況を伝えている様で残業禁止命令が出ているそうです。
こんな息子を雇ってくれる会社とサポート上手なお嫁さんへは感謝しかありません。
まだまだ私が弱音を吐いてる暇はなさそうです。
気持ちが少しだけ上向いたところへ台風被害です。
ため息が出ます。
大きな被害に遭われてる方がいる中で些細なことなのですけど、修繕費がかさみそうです。
洗濯機を置いてる塩ビの波板で囲ったところ、天井の一部が剥がれてなくなりました。
ぽっかり穴の空いたところから雨がザーザー、滝の様に流れ込んできてあたりはビショビショになりました。
元々、内のようで内でない「外」なのですけど、これは困ります。
嫁に来た当初は、実情を知らない人たちから玉の輿と言われました。
繁盛している商売屋へ嫁いで幸せ者だと言われました。
どこが!?と言いたい気持ちも長いこと言えませんでした。
その玉の輿に乗ったお嫁さん(私ですが)の洗濯機置き場がずーっと室外です。
そして天井に大穴が開いて完全な外になりました。


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ボロキッチン部屋から全開の窓の外をぼんやり見ていたら、ご近所さんの家の窓に防犯会社のシールが貼られていました。
この御宅は新築の大きな二世帯住宅です。
核家族で戸建てに住んでいたのですが、お子さんたちが結婚したのを機に奥さんの両親と同居をすることになったそうです。
こんな話を聞いて羨ましすぎてめまいがしたほどです。
二世帯住宅なら留守になることもないでしょうに、防犯会社に加入するなんてよほど余裕があるのでしょうね。
そのシールが目に入っただけで別世界が目の前に広がっているようでした。
どんなに素晴らしい人生なんでしょう!
そう思わずにはいられませんでした。
二人で作り上げる家庭
商売屋の同居嫁だった私にはそんなものはありません。
人は気の持ち様だというかもしれませんが、とにかく店のことが一番で新婚なんて感覚は持てませんでした。
子育てさえも店が優先ですから。
実父の死をきっかけにやっと手に入れた自分の空間がこのボロキッチンの部屋です。
それはそれは嬉しかったですし、この部屋ができたおかげでどれだけ救われたことか。
贅沢言うな...
頭では理解できることも心は納得しません。
もう二十年近く小さな間に合わせのキッチンに立って来ました。
洗面所もなく洗顔や歯磨きもこの流しでやって来ました。
お風呂に入るタイミングを逃して、この流しで髪を洗い、濡らしたタオルで体を拭いたことだって何度もあります。
トイレに入るのも玄関を通るのも精神的苦痛が伴います。
義家族に会わないよう会わないよう始終注意して過ごす生活は自宅であって自宅ではありません。
ボロキッチンの部屋に飛び込んでやれやれと思うと同時に、今度は音が漏れないよう気を使いテレビもつけません。私の人生ってなんだろうと思うこともしばしばです。
そうそう、その御宅は草抜きをしなくて良いように庭は土の部分を極端に少なくしてあります。
羨ましいことだらけです。
虚しくなって、ぼんやり眺めているだけで涙がこぼれました。


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