大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
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すみません。
すっかり傘の話題を振ったこと、忘れてました。
消火器は玄関からなくなりました。
四月ですから、次の係の方へマザオが回しました。
見慣れない長傘が二本、新登場です。
いったいどこからこんなに次々と傘が生まれるんでしょうか。うちは傘工場か!と思うくらいです。
その見慣れない長傘はしっかり巻いて置いてあったので良しとします。
問題は消火器の後ろに隠されてたくしゃくしゃの折りたたみ傘です。
ありました!
消火器がなくなって、丸見えになるかと思いきや玄関の構造上から出来てるカドにうまく影になるよう置いてありました。置くというより突っ込んであるという感じですが。
マザオにその傘を見るよう促しました。
「みっともない!傘も仕舞えないなんてボケたんじゃないの!」
私の暴言にも慣れたのか、それとも致し方ないと飲み込んでいるのか、マザオはこともなげに、「ああ、それオレがやった。」と言いました。
消火器を取り除いたら、くしゃくしゃの傘が出て来たので対処したつもりらしいです。
無造作にその傘を手前に放り出しました。
なくなってます。
生憎の雨で使ったんでしょうか?
それとも私の勢いでマザオがどうにかしたのか、義母に片付けるよう進言したのか。
取り敢えず、傘はなくなって私の気持ちもすっきりしました。
また戻るかもしれませんが、いいんです。
昨日、ちょっと失敗したかもしれませんから、傘の一件と相殺です。
花の終った水仙の葉がうっとうしいので全部ばっさり切ってしまいました。
なにげにネットで調べてみたら、水仙って花が終ったあとの葉っぱの光合成で球根に栄養が行き、翌年の花芽になるんですって?絶対に葉っぱを切ってはいけないそうです。
なにひとつ自分で管理しないから!
知ーらない!(笑)

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いつまでも決まらない契約の先行きにさすがの義母も危機感が出たのでしょうか。
そんな風に考えられる人ではないですが、どうやらわずかばかりのお金を出してきたようです。
今さら!
そんな気持ちでマザオの「助かるね」の台詞を聞きました。私は返事どころか頷きもせず一瞥しただけです。
一雨ごとに若葉の緑が濃くなって、庭の雑草も勢いよく侵食してきます。
あの草抜きと庭木の枝払いから始まった義母とのバトル...、そして冷戦。未だにまともな口を利いていません。
草抜きをするたびにムカムカして、あの時のことを思い出さずにはいられません。
同じ屋根の下に住みながら、私は義母の影を常に確認しながら過ごしています。
顔も見たくないから。余分な口は利きたくないから。
あのバトル以来、嫁姑の確執は表面化しています。
結婚してからずっと泣かされ続けて恨み辛みはあったけど、怖くて反撃など考えたことはありませんでした。
胸中でくすぶるいろんな思いはいつもひっそりと涙で流しました。流したつもりでもなくなりませんけど。
小姑らの結婚、義父の他界と義母の包囲網が薄くなるとともに私も強くなっていきました。
草抜きのバトルはタイミングのよいきっかけだったのかもしれません。
あれ以来、義母の態度に変化が見えます。ほんの少しだけど、弱くなった気がします。
私は度胸がつきました。
なにも悪い事をしてないのに何をビクビクして言いなりにならなくちゃいけないんだ!と。
でも、やっぱり心のどこかで恐れを併せ持ってたりしますが、以前の私とは比べようもないのです。
昔から、店に対する意欲がないとか、気持ちがどうだとか、やたらといちゃもんをつけられてきましたが、その店はもうありません。
この家でお給料を取って来るのは私だけです。
「働いてる人が一番」、義母が常々、私に吐いた言葉です。私だって当時から十分過ぎるほど働いてましたけどね。今の方がよほど楽ですけど。
今日は草抜きをしながら、義母がまたしてもどこからか持って来た植木鉢を全部ひっくり返して物置へ片付けました。
自分で管理しないから悪いんですよね。
もう植木は置くなと言いましたよね。
義母の領域は自ら芝生を剥がして作った雑草だらけ花壇だけです。
自由にはさせない!
自業自得だ!!

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