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大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?

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エアコンをつけようと思えば出来る経済状況になりました。
でも、やっぱり電気代が怖くてスイッチを入れることができません。(笑)

強い日差しが差し込む窓はカーテンを引いたり、雨戸を閉めた方が涼しい気がします。

何年前だったかヨシズを買ってきました。
雨戸やカーテンと違って日差しは遮るけど風通しが良く、何より外から室内が見えないところが良いです。

あの頃、今よりもっと元気でもっと庭の徘徊が頻繁だった義母...
室内からは義母の行ったり来たりがよく見えます。
外からは見えないとわかっていても、隙を縫って何度も確かめたものです。そして、見えないとわかっていても義母の姿を見つけると私は息を潜めて動きを止めたものでした。











エアコンだって室外機が音を立てて回りますから、おいそれとつけられませんでした。
窓をすべて覆う大きなヨシズを購入し、ホームセンターの無料貸し出しサービスの軽トラで持ち帰りました。

このヨシズにいちゃもんをつけたのは義母です。
見苦しいって。
どこが見苦しいのかわかりませんが、とにかく気に入らなかったようです。

窓を開けてるのでヨシズの前を通るたびにブツブツ文句を言う義母の声が丸聞こえ、息を潜めて立ち去るのを待ちました。

エアコンどころか扇風機すらもつけない節約ぶりに文句を言われる筋合いはありません。
どこが見苦しいのか言ってみなさいよ!と叫びたい気持ちと裏腹にドギマギする私。まだ子供の息子たちがヨシズの向こうの義母に「ばあば」と呼びかけたりしないかと思う恐怖。

まるで私の心を見透かすかのように子供達も義母の文句の念仏が始まると、声を掛けるどころか息をひそめるように静かになったのでした。

そんなある日、いきなり実力行使に出た義母。
文句を言いながらヨシズを外し始めました。

外すといっても立て掛けてあっただけですが、風でめくれないよう両サイドの数カ所を麻紐で縛っていましたから、慌てながらそれでも音を立てないようカーテンを引くのが精一杯でした。

裏庭へ放り出されたヨシズ。
義母が立ち去ったのを確認してから店まですっ飛んで行きました。
今のように携帯や写メなどない時代ですから。

マザオが帰ってきた深夜には、いつの間にか戻されたヨシズがありました。
立て掛ける時に網戸にぶつけたのでしょう。
網戸の上の方がストッキングの伝線のように破れていました。

今思い出しても腸が煮えくり返ります。
嫌がらせで家中の窓にヨシズを立て掛けてやろうかしら。
それもまた悔しいですからやりませんが。

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昔、今よりまだまだ強かった義母と今より全然弱っちかった私。
勝負なんてしません。
負けるに決まってますから。

噛み付いても泣く羽目に、我慢しても泣きながら、とにかく泣き虫だったあの頃は逆らうなんて発想はありませんでした。

さりとて無視も出来ずに言いなりの、大海へ放り出された笹舟のようでした。











そういえば、
私の名前にはサンズイ「氵」付きます。
サンズイは水を意味して「流れてしまう」ので良くない名前だと言われました。言ったのは、もちろんうちのババアです。

サンズイのつく漢字は山のようにあり、普通に氏名に使われてますよね。
その主張、外へ出て大きな声で言ってみろ!と言ってやりたいです。

今でこそ、ボロキッチンのおかげで関与しなくて済むことが増えましたが、以前はそうではありませんでした。
そして、家事下手な義母を補うために義父から頼まれごとも多かったのです。

例えば、階段下の収納を片付けて欲しいとか、布団を上げて欲しいとか、ボタンをつけて欲しいとか、
全部、義母の役目でしょ!?ってことばかり。

でも、当時の私はやりました。
とにかく、少しでも穏やかに暮らすために。

シャッフルでもしたのかと思えるぐちゃぐちゃの階段下の収納から、とりあえず物を出して廊下へ並べました。
目がつり上がって鬼の形相の義母から「勝手なことしないで!」と怒鳴られ、言い訳をする間もなく元に戻しました。

義父母の部屋へ入って布団をあげるなんて無理です。
三つ折りにして壁際に畳んで積み上げました。布団の下から皺くちゃのタオルが出てきたので洗濯機へ放り込もうと拾った時でした。
「何やってるの!!」金切り声をあげた義母に睨まれて立ちすくみました。

言い出したらキリがありません。
よく我慢したなと思うと同時に、昔は義母もテリトリーがあって私には触れさせたくない部分があったことを思い出しました。

今は何でもかんでも人任せの頼りっきりですが、以前は隠す部分も持ち合わせてた義母。
あの頃の威勢のいいまま、自分でやりなさいよ!
電球一つ変えられない義母に言ってやりたいです。

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