大きな家のボロキッチン

別居だったはずなのに！ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ？

HOME • Admin • Write • Comment

2017
07/03

思いがけない答え

長男から転職の相談を受けたのは六月半ばを過ぎた頃でした。

背中を押してあげたい気持ちがある反面、確たる信念もないままに大手から立ち去ることに不安が拭えず、好きにすればいいと言いながら「なぜ？どうして？」がついつい口をついて出てしまいました。

私たち親の心配が思い留まらせてしまったのかもしれません。
転職活動を続けつつ、ここは一旦退いてお断りすると決めたようです。

息子の答えを聞いた時は、ホッとしたというのが正直な感想です。
同時に、もしかしたら大きなチャンスを逃してしまったかもしれない、私の不安が息子の人生を狂わせたかもしれない、そう思うとお断りしたことがもったいなくも感じていたのです。
大企業の歯車が幸せなんだと、商売で苦労したからこそ、平凡がいいと自分の中の規定路線を押し付けてしまったかもしれない．．．

こういう選択は本当に難しいです。
ついつい口を挟みたくなります。ダメですね。

昨日、転職先が決まったと連絡が入りました。
悩んで悩んでお断りした会社ですが、そこへ行くことに決めたそうです。

息子は学生時代の仲間にも相談していたみたいですが、誰一人「いいね」とは言わなかったそうです。それどころか「大丈夫か」と、私たち親と同じような意見が多かったみたいです。

一旦はお断りしたものの何度も話し合い、知れば知るほど魅力を感じたのでしょうか、「決めた」と言ってきました。

先方には親とも相談して正式に返事をすると伝えたそうですが、相談というより報告でした。
事後報告でいいんです。ただ、三十近い社会人が転職を決めるのに、親に相談などと言って自立してないと思われはしないか心配になりました。
親って子供がいくつになっても、どう転んでも、心配だらけです。

息子は息子なりに自分の道を進んでいます。
借金だらけの店を継いだマザオよりもずっとマシな再スタートなのだから応援に徹しようと思いました。

親の不安のせいで断ったのかもしれない、責任を感じるところもあって、なんだかホッとした自分がいます。

　　にほんブログ村

この記事へのコメント

Name
Title
Mail(非公開)
URL
Color
Comment	メッセージをどうぞ
Emoji
Pass	コメント編集に必要です
	管理人のみ閲覧

無題

ご長男さんはご自身で自分の道を進まれたのですね。

両親にご相談をなされたのは、お二人を尊敬しているからだと思いますよ。

自立心や独立心のある息子さんにそう思われている、うーさんがうらやましいです。

何よりも、大事なものを与えていますね、うーさん夫婦。

by 今でも若嫁
2017/07/03(Mon)12:47
Edit

Re:無題

今でも若嫁さん、こんにちは。
もったないほどありがたいコメントを頂いて恐縮です。
反面教師の最たる親ですが、素直に育ってくれました。
見守っていくしかありませんよね。＾＾

by うーさん
2017/07/04 10:53

良かったです！

息子さんが納得して決めて良かったです！

うちも自営業、大きな会社の歯車だとしても、親としては大きな傘がなにより安心で有難い…
と思っていますし…
息子の気持ちを応援したい気持ちは間違いなく…
信じる力なんて書きましたが、私の本音はやっぱり息子には苦労も後悔もして欲しくないの一言。
親が自営業だから、他の人より冒険（自立性）を…とか？
要らぬ事も思ってしまう、表向きは応援してるとは言うものの。

息子さんが自分で決めた事、応援する事しか出来ませんが、遠く私も応援します。

私も、もしもを練習出来た気持ちです！