大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
マザオがいないので久しぶりにお弁当を作りました。
久しぶりの主婦業は手際の悪さとどこに何があるのかもおぼつかなくて、我ながらため息ものでした。
帰ってから楽なようにと夕飯の下ごしらえなどしてばたついていたら出勤時間が迫っています。
帰りは遅いので洗濯物を取り込んでおこうとしたら、玄関からガタガタと音が聞こえて義母が外へ出た様子でした。
裏庭へ向かったようで、今頃洗濯物を干すのかよ!とボロキッチンの横で悪態をつきながらバッティングしないよう義母が立ち去るのを待っていました。
しばらく様子を伺っていても義母が立ち去る気配はなく、私の勘違いだったのかもと窓から裏庭を見ると義母の姿がありません。
時間は迫り、焦りもあって、普通ならここで裏庭へ出てしまうところですが、なんだか嫌な予感がしてもう一度カーテンをめくって外を見たのです。庭木の横に義母が立っていました。黒っぽい服と濃い緑が一体化してよくわからなかったみたいです。
セーフ!と思うと同時に、急いでいるのでイライラしながら「早く行け!」と一生懸命念じました。
義母はどこかへ出かけるような格好です。
お抱えタクシーのマザオはいないのでお仲間かタクシーか、呼んでいるのでしょう。
遅刻常習犯の義母はついに温厚なマザオからもこっぴどく注意され、特に他人様は絶対待たせるなとこの前に言われたばかりです。やればできるじゃん!
裏庭から義母が立ち去って、急いで洗濯物を取り込み、コートを羽織り、お弁当をバッグに入れ、
火の用心と戸締りを確かめ、勢いよく部屋から飛び出しました。
まだいる!!
玄関が開け放たれて、義母が表の庭を徘徊しています。
遅刻常習犯がこんな時ばかり早く支度して!
いつもだったら迎えに来た人がインターホンを押すまで家の中なのに!
もう時間がありません。
意を決して外へ出ました。
どこへ行ったのか、義母の姿が見えないのでダッシュで車の横へ移動した目の前に...
ああ、最悪!
ただ出勤するだけでこの有様です。
同居の現実はこんなところにあるのです。
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この記事へのコメント
無題
洗濯物を干す時は義親の存在を確かめています。途中で存在を感じれば身を隠し、隠す時間がなければ気分が落ちます。小言や要望などを言われるかもしれないと身構えて、何も言わなければホッとする。とても疲れます。
自営業だからどうせ仕事で顔を合わせればその時には言われるでしょう。小言を言われるタイミングが後になるなら早く言われた方がマシだと頭では解っていても、できるだけかかわる事を避けたいんです。
こんな毎日を過ごしている同居嫁の苦労を、自由気ままに帰省してくる小姑達には理解できないでしょうね。
Re:無題
お返事が遅くなり申し訳ありません。
これだけグチグチ言って会いたくないと警戒してはずなのに、部屋を出たらばったり!の今日でした。ああー!
自営業で仕事場で一緒になるのと、家の中で顔をあわせるのとではまた違うような気がします。
嫌は嫌なんですが。
これが避けられない運命なら、少しでも自分が健康なうちに家の中くらい自由に呼吸できる日が来て欲しいと切に切に願うだけですよね。
もう少し頑張ります!^^