大きな家のボロキッチン
別居だったはずなのに! ある日突然の「壁紙選んでね」という義母の言葉に呆然、あれよあれよという間に同居のための改装終了。 卯年生まれの私も義母が雑事から解放された年齢になりました。うさぎが茨の道を脱出できる日はいつ?
長い付き合いの友人から旅行に誘われました。
二つ返事でOKしたいところですが、お金のことを考えてしまいます。
そう言いながらすでに気持ちはゴーサインを出しているのですけど。
長い間、迷ったあげく我慢した結果が散々だったことを思えば、今こそ自分の気持ちの思うがままに進んでいきたいと思ってます。
大げさですけど、ここでも我慢して、未来は明日さえも保証されてるわけではないから一泊二日の旅行くらいいいじゃない!そんな気持ちです。
結婚してからはデパートへ出かけるのも義母の目を気にしていた私です。デパ地下の紙袋さえ、一旦車の中へ残して様子を伺って取り出すという始末でした。
そのうち、お金も無くなってデパートなど十数年も遠ざかって繁華街は浦島太郎の世界でした。
まだ独身時代の貯金があった頃、子供が小さくて家計がそれほど逼迫してなかった頃も出掛けるという行為自体が気疲れしました。
玄関で必ずと言っていいほど見つかるのです。
普段着がジーンズと白シャツと毎日、制服のように同じ格好をしてる私が、少し違う服を着てるとどこへ行くのか尋問が始まります。
それがとても嫌でした。
「どこ行くの?」
余計なお世話です。
ちょっと買い物へ
友達のところへ
言い繕っても場所や帰宅時間を聞かれてうんざりです。
一度、それで揉めたことがありました。
出掛けようとしたら義母検問に引っかかったのです。
毎度毎度うざすぎてマザオに愚痴ったのが発端でした。
マザオに言ったって解決しないことはとっくに学んでいたのに。
でも心の澱をすぐに取り除きたいと思ったら、一番身近で私の境遇をよく知るマザオにしか吐くところがありません。
「自由にさせてやってるのに何が不満なの!?」
こんな言葉を吐き捨てられました。
は?
自由って姑から「させてもらう」ものなの?
冗談じゃないわ!!(怒)
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